泣きたくなるほどなつかしい 小松久子 杉並区議会議員
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2005 年 12 月 26 日    
泣きたくなるほどなつかしい
〜昭和30年代の映像に豊かさを見る〜
8ミリカメラが一般家庭に普及したのは昭和30年ごろでしょうか。家庭に保存されている、昭和のくらしのお宝映像をNHKが募集したら全国から何千本という作品が寄せられたということで、特集番組をやっていました。

30年から50年前のふつうのお父さんやお母さんが家庭の周辺、行楽の場面などを撮影した映像は、記録としての価値はもちろんですが、家族が力を合わせて、毎日を質素に懸命に生きていた時代を切り取って見せてくれ、泣きたくなるほどなつかしい気持ちでいっぱいになりました。

何より、子どもたちの笑顔の輝いていること!当時の子どもにだってつらいことや悩みや、いじめもあったに違いないのですが、表情の率直なこと。屈託のなさ。大人になることへの憧れと期待ではちきれそうです。

ちょうど、昭和33年の東京を舞台にした映画『ALWAYS 3丁目の夕日』を見たばかりです。ストーリーがあるにはありますが、高度成長が始まる前の、東京タワーの工事が完成に近づくように庶民のくらしが少しずつ豊かになることをみんなが信じていた、時代設定そのものがテーマのような作品です。

この映画がヒットしたのは、中高年にとってはなつかしさに浸れること、若い世代にとっては、ゆったりした時間の流れや人と人との濃い関係性など現代が失ってしまったものを見つけることができるからかも知れません。

子どもだけで知らない町へ冒険に行くことのできない時代、よその人に声をかけられても拒絶しなければならない時代が今の子どもの現実です。30年後のかれらは今を「泣きたくなるほどなつかしい」と思えるのでしょうか。

それはたぶん大人の生き方にかかっているのでは、と思います。大人が日常をどう豊かに生きているか、ひとを大事にしているか。生活の豊かさは物の豊富さではないことを、子どもはちゃんと知っています。賢明なかれらに恥じぬよう、絶望させぬよう、ちゃんとしなければ。



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