国連・子どもの権利委員会の勧告を生かそうA 小松久子 杉並区議会議員
活動報告バックナンバー バックナンバー一覧 ホーム

印刷用ページ 印刷用 (別ページで開きます) 戻る戻る   進む進む
2004 年 7 月 17 日    
国連・子どもの権利委員会の勧告を生かそうA
〜子どもの「いま」をとらえる視点に〜
平野裕二さん(写真)の話を聞いて、日本政府は「子どもの権利条約」の履行に熱意がない、というよりほとんど無関心なのでは、と思ってしまいました。今年1月に子どもの権利委員会から出された勧告では、平野さん作成の「チャイルド・フレンドリー(CF)版」翻訳(全文は*)から一部引用させていただくと
――前回の勧告がきちんと守られていません。差別をなくすこと、学校での競争をゆるめ、いじめなど学校内の暴力を少なくすることがあい変わらずできていません。
と指摘されています。

また、この勧告の最大の特徴が「全体として『権利基盤型アプローチ』の必要性が強調されている」こと、というのは前回書きましたが、これも先ほどの「CF版」を引用して言い換えると
――子どもの権利条約の内容にあわせて、日本の法律を改めて全部見直し、とくに「子どもの権利を中心にしなければならない」という考え方を守るように。
といった趣旨です。

たしかに、日本の法律、あらゆる政策、日本で起きているさまざまな事象を「子どもの権利」に照らして見直す、ということをこれまでごく一部の専門家を除いてはやろうともしていません。

佐世保の小学同級生殺傷事件や新宿区で中学生少女が男児をマンションから突き落とした事件など、子どもが事件をおこすたびに、「インターネット使用規制を」「心の教育の強化を」などの対応策の必要が言われますが、対症療法的な安全対策にすぎません。暴力や問題行動を子ども自身が踏みとどまることができるようにエンパワーし、子どもが安心して成長できるような環境をおとなは作らなければいけないはずです。

「子どもの権利」の視点からその事件の背景や本質をとらえなおし分析する、そして解決策を政策化する、という手法がもっととられてよいのではないでしょうか。佐世保の事件直後の政府要人による「だから教育基本法改正が必要だ」という発言には「また問題点のすり替えか」という思いがぬぐえません。

平野さんが共同代表をつとめる「杉並に子どもの人権を守るしくみをつくる会」が主催する連続学習会、「国連子どもの権利委員会の勧告を生かそう」が7月から始まりました。来年3月まで、月1回、夜の開催で講師はもちろん平野裕二さん。非常に濃い内容です。関心のある方は以下にお問い合わせください(山内 Tel /Fax:03−3395−2695)。

* http://homepage2.nifty.com/childrights/reports/crc/co2_cfv.htm




バックナンバー 最新20
829 川のみちは風のみち みどり・昆虫・鳥のみち
825 森田明美さん「子どもが育つのに専門家なんていらない」
821 自転車の走る町、川のある町はいい
819 ムーティの『オテロ』 オペラワールド至福のとき
818 フィレンツェの休日は雨もまたよし
813 ドン・ジョヴァンニよ、地に堕ちるまでは誇り高くあれ
811 オリンピックの熱狂を離れて音楽祭へ
89 終戦の日の父の日記
86 戦争を考える夏 実写版『火垂るの墓』をみる
84 フランス発のフェミニズムオペラ『アリアーヌと青ひげ』
82 藤田英典さん「子どもの夢と誇り大切にしない教育は失敗」
729 江戸川のプラごみ処理施設「江環保エコセンター」を見学する
724 遺伝子組み換え作物は食糧難を救わない
722 林や畑もエコスクール
717 住基ネット非通知希望者の情報が気になる
714 2050年に自然エネルギーの割合を半分にまで増やす方法
712 「外環ノ2」はグリーンベルトにはならない
710 市民の合意で街なみをリニューアル 松本市の場合
76 医者は職員にして職人 経営安定に向け奮闘中
72 出会ってつながる 2008草の根交流集会
629 転落死事故の教訓残し 第2定例会が閉幕

バックナンバー一覧へ 一覧へ戻る ホームへ ホームへ戻る 戻る戻る   進む進む
当サイトの著作権は小松久子 杉並区議会議員 にあります。