「納豆ダイエット」捏造事件のこと A 小松久子 杉並区議会議員
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2007 年 2 月 5 日     カテゴリ:食と農業
「納豆ダイエット」捏造事件のこと A
〜犯人は被害者に謝罪せよ〜
改ざん、でっち上げに類する例は、つい最近も東電の原発データ改ざんがありましたっけ。耐震偽装も本質は同じ。人の命や安全保障にかかわるこれらの不正は、とくに厳しく糾弾されて当然です。でも、二度と起きないような方策を確立させることのほうがもっと大事でしょう。

「納豆ダイエット」の捏造だって、悪質で破廉恥で唾棄すべき行為には違いありません。しかし・・・そんなに抗議するようなことだろうか?と私が思ってしまうのは、深刻な被害をこうむった人はおそらくいないからです。

降って沸いた納豆ブームに振り回された生産業者でさえ、捏造発覚のあともなぜか納豆の消費が急激に落ちることなく例年の2〜3割増をキープしているというから、被害者だと思いこんでいた私が前回書いたことは違うようです。

ただし、だからといってこの事件を笑ってすませる気にはなれません。なぜなら食料の乏しい国だったらこのようなことにはならないだろうし、テレビの情報を無批判に信じ込むなんて消費者として情けない、と考えるからです。

経済的に豊かで地球上のあらゆる食材を手に入れることのできる日本人が、無邪気にもテレビに言われるままに「やせる」秘策と信じ込んで納豆に群がった――というのがこの騒動の本質なのではないでしょうか。

突拍子もないたとえかもしれませんが、「もし納豆に人格があったとしたら」、今回の捏造事件でいちばん傷ついたのは「納豆のプライド」だと思います。

納豆はそれだけで十分優れた、おいしい食品なのだから、捏造した犯人は納豆に対して、見当違いな重荷を背負わせたことを謝罪するべきなのです。



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