子育て応援券の成果と課題 小松久子 杉並区議会議員
活動報告バックナンバー バックナンバー一覧 ホーム

印刷用ページ 印刷用 (別ページで開きます) 戻る戻る   進む進む
2008 年 9 月 23 日     カテゴリ:子どもと人権
子育て応援券の成果と課題
〜地域の子育て力は上がったか―議会質問よりD〜
「杉並区子ども・子育て行動計画」は、次世代育成支援対策推進法にもとづく行動計画として2005年に策定され、いま計画見直しの検討中。先だって保護者対象のニーズ調査の報告がされたところで、質問にとりあげました。

この間の社会情勢や子どもと子育て環境の変化についての質問に対し、区は「ここ1年で未就学児の急激な増大と、働き方の多様化による新たな保育ニーズが生じている」と答えました。たしかに、昨年4月の待機児数は数字上ゼロになったにもかかわらず今年は3ケタに増え、しかも杉並だけではないようです。「働き方の多様化」が具体的にどういうことか、調べてみることにしましょう。

杉並の子育て支援策の目玉商品、子育て応援券事業について、スタート後1年以上経過したところで、明らかになってきた成果と課題をたずねました。

区の答弁は、「子育て中の母親が児童館のサポートを受けてグループを作り応援券事業者になったこと、従来は子育てに関連のなかった団体が事業者になって子育て支援活動を始めたことなどが成果」と。課題としては、事業者が急増し、応援券に対する理解度やサービスの質に差が出てきていることをあげました。

私は課題について、親子参加プログラムとして英語教室や音楽教室、スポーツ教室、幼児むけ学習塾なども対象になるなど、子育て支援の趣旨が拡大解釈され、当初の方針から逸脱しつつある面も見られることを指摘しました。

区は、子どもの習い事はダメだが親子企画ならOKという立場です。親子いっしょに楽しむプログラムなら趣旨に合致する、と。これについては若干異論もあるところですが、今はコメントを控えます。

区の「ひととき保育」では、応援券のおかげで子どもを預けることが容易になった分キャンセルも多く、本当に必要な人がサービスを受けられない状況が生じていました。この対策として、運営事業者による連絡会が開かれ、情報交換するなかで柔軟な対応が図られている由。

0歳から2歳まで一人当たり6万円、3歳から5歳まで3万円という決して少なくない額のチケットが配布される応援券は、他の世代から「不公平」との声がときおり聞かれます。子育て世帯が他のすべての世代から温かいまなざしが向けられるよう、そのしくみをつねに検証する必要があります。

写真 「生き物調べ 報告会」で 右は講師の木村幸一郎さん 9/23



子どもと人権 最新20
925 子ども・子育て行動計画を「子ども支援」に手厚く
923 子育て応援券の成果と課題
911 「子どもの権利条例」のあるまちの地域運営学校
825 森田明美さん「子どもが育つのに専門家なんていらない」
629 転落死事故の教訓残し 第2定例会が閉幕
512 「子どもにふさわしい世界+5」 平野裕二さんの話を聴く
1224 中学生区議会と子どもの意見表明権
1210 未成年者を飲酒・喫煙の害から守るというが
917 学校希望制度の功罪・・・悩むお母さんたち
719 日本を人権後進国にしないために
331 都知事選の争点は「差別・人権問題」
11 年頭にもう一度言おう「子どもが死なないまち」
1214 いじめ・・・いまこそ「子どもの権利」学ぶ機会を
123 児童館を子ども施策の拠点に
121 児童館は子どもの居場所 学校とちがうのがいい
96 平野裕二さんと「子どもの居場所」について懇談する
510 水俣病が問いかける「近代とは何か、人間とは何か」
16 子どもの環境に格差がひろがる
11 2006年の初めに寄せて
126 下校時・放課後の子どもがねらわれる
1128 少年を許せない でも理解したい

バックナンバー一覧へ 一覧へ戻る ホームへ ホームへ戻る 戻る戻る   進む進む
当サイトの著作権は小松久子 杉並区議会議員 にあります。