教育基本条例は策定を急がないほうがいい 小松久子 杉並区議会議員
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2007 年 10 月 17 日     カテゴリ:杉並の教育と教科書問題
教育基本条例は策定を急がないほうがいい
〜決算特別委員会の議論より @〜
教育基本条例策定に向けて設置された懇談会より提言書が出されました。条例については議会でたびたび取り上げ、このHPでもそのつど報告してきました(04/09/2806/10/2907/06/30)。しかし今回の提言にはたいへん違和感があります。

このなかに「『杉並の教育を考える懇談会提言書』(H13年3月)に示された内容を基礎として」とあるので、4年前の資料を引っぱり出して開いてみて、・・・驚きました。基礎にしては、あまりにも印象が違いすぎ。まったく別物です。

一番違うのは「21世紀こそ、子どもの世紀に」という章を設けて、
子どもの立場から20世紀を世界的に振り返ってみると、その最大のものは「児童の権利に関する条約」が1989年に国連で成立したこと
と述べ、子どもの世紀にするために基本に置くべきものとして 
子どもの権利を認めたことにより、新しい子ども観の時代になる 
と第2番目に「権利」を指摘していることです。ちなみに1番目は「共生(共に生きる)」「自然と共に生きる、異文化の人と共に生きる、男女共に生きる・・・」。

区の資料の中で、こんなに「子どもの権利」という文言が出てくる文書を私はほかに知りません。ここでは子どもを「権利の主体」と明確に位置づけています。

提言をまとめるまでのプロセスも違います。傍聴者から意見を聞き、小中学校の子ども集会や生徒会サミットに参加し、保護者アンケートをとるなどして当事者の幅広い意見を聴取しています。このときの会長は小林登さんという、小児科医でした。

それに対し、今回の提言では「人づくり」が教育と同義語で、キーワードです。何かに役立つ「人材」を育成することが教育、と言っているようなのです。

私は委員会で「区民のだれもが賛同できるものでなければならないと思う。策定を急ぐ必要があるか」と質問しました。区教委の答弁は「じっくり取り組んでいく」とのことでしたが、無理して策定することないんじゃないか、と実は思っているのです。
写真 環境博覧会すぎなみ会場の省エネチェックカウンターで 10/14



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